緞子絵 

概説

漆塗りの艶を消すことで、同色の濃淡で模様を表現する技法で、艶消絵ともいう。出来上がったものが緞子に似ていることから、この名がつけられた。

膠、胡粉、水飴(乾燥を調節せつするため)を混ぜた液を温めて、模様を描き(飴描き)、液が乾燥して固まった後、全体を菜種油を付けた布で、炭粉、砥の粉、磨き砂などで、こすって艶消しにする。

それをぬるま湯に浸して、飴描きの部分を溶かし洗い流すと、飴描きで描いた模様だけが、艶が消えずに現れる。仕上げに金消粉で毛打ちして、アクセントをつける技法である。

筋単に早く出来ることから、一時は土産品や引き出物の加飾に盛んに行われたが、今はほとんどみかけない。


緞子絵工程表

1)置目

2)あめ描き

3)胴摺り・仕上げ

炭粉胴摺り

仕上げ(毛打ち)

DESIGN IDEA(会津漆器伝統技術2)福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター(平成11年3月,16p)P.5・6より転載


福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター作成パンフレット pdf版

会津漆器伝統蒔絵特集

DESIGN IDEA No.20

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平成7年4月発行,10p

会津漆器伝統技術1

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平成10年3月発行,8p

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平成11年3月発行,16p

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