材料は朴(ほお)の木やシナ合板です。良く吟味し充分に乾燥させた後、カンナなど色々な道具を用いてパーツを作り上げます。
重箱形に組み立てた後、「角木」(すみぎ)を四隅に張り付けて補強します。
カンナをかけて角に丸味を持たせます。
蓋や身の裏に桟(さん)をつけると、三段重の素地が出来上がりです。
木固(きがため)
下地(したじ)。丈夫な漆器を作るための大事な工程です。
錆付(さびつけ)をして石のように固くなった木地を、細心の 注意を払いながら研ぎ上げます。
中塗(なかぬり)の後、研(と)ぎ上(あ)げます。
上塗(うわぬり)
やわらかな塗肌の重箱ができあがりました。
使う人の気持ちを考えながら素地を創る、それが大事なんだよ。ひとつ(の素地を)創るのに何種類ものカンナが要るんだ。
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