会津で丸粉蒔絵が本格的に行われたのは、明治時代でこの時代に完成されたと言われる。
丸粉は、金·銀の地金をヤスリでおろし丸味をつけた粉で、その粒子の大きさによって、極味甚~荒常と呼ばれ、現在では15種に分かれ、又、その用途に応じて、粒子等を調整して使用する。
会津では、金・銀粉を蒔き、乾燥後、彩漆を筆で塗り込み、粉固めをする場合と、生正味漆で粉固めをし「きめつけ」をし、乾燥後、彩漆で2度目の粉固めを行う場合がある。この場合、2色以上の彩漆をボカシ描きする技術を得意とする。
DESIGN IDEA(会津漆器伝統技術2)福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター(平成11年3月,16p)P.15・16より転載
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