錦絵は、会津ではぐくまれて栄えた加飾技術である。
黒地に朱磨き、朱地には黒の雲形を描き、牡丹、鳳凰、宝尽し、松、竹、梅、鶴、亀等各種の模様を消蒔絵で線描きし、その線描の内を彩漆(色漆)で埋め描きしたもの又は、色粉蒔きしたもので、 会津の加飾技法の総合利用と言うべき技法である。
錦絵の由来は、全体の印象が錦織を思わせるところから、錦絵と称されて来ており、古びた感じの中に、豪華さと気品があり、会津独特の技法として親しまれ、盆類、小箱等に多く使用されてきた経緯がある。
DESIGN IDEA(会津漆器伝統技術1)福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター(平成10年3月,8p)P.3・4より転載
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