弁柄漆や黄漆(黄硫)で絵を描き、朱粉(本銀朱)を蒔 き付けよく乾かし、これに希釈した漆で摺漆をして朱粉を止め、石砥(研磨用の砥石粉)で磨き上げたのが朱磨きです。 朱磨きの朱は、朱漆で直接描く赤い色とは違い、銀朱独特の金属的な色合いが、黒漆の塗りに朱色という大胆な配色にもかかわらず、品格を損なわないものにしています。
また朱磨きの技法の中に、朱粉を早蒔きし、少し漆が滲むぐらいの時、金消粉をその上に蒔き、石目状に金色を光らせる方法を、朱蒔きといいます。本朱の落ちついた赤い色の中に、金色が輝いて層豪華な印象になります。
桃山調の豪華な菊桐模様は、明治37年頃から描き始められており、会津で発明された独自の技法です。
DESIGN IDEA(会津漆器伝統技術2)福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター(平成11年3月,16p)P.3・4より転載
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